池田高等学校三好校出前授業結果
日時:令和5年1月27日(金)
場所: 池田高等学校三好校 セミナーハウス 大研修室
テーマ:「企業として必要な人材」若しくは「高校時代に身に付けておいて欲しいこと」
講師:13:25~14:05 ㈲データプロ 代表取締役 影本 陽一 氏
濵本 大智 氏
14:25~15:15 (株)スバル設計 代表取締役 藤川 隆幸 氏
参加者:生徒 2年生24人 教諭4人
事務局 阿波池田商工会議所:坂本専務理事
三好市:漆川主事、三好市商工会:丸岡事務局長
合計 31人
13:25~14:05
講師:㈲データプロ 代表取締役 影本 陽一 氏
濵本 大智 氏
講演内容
・㈱データプロの会社概要、取り組んでいる業務等を紹介。
Webサイト制作、グラフィック・DTP、写真撮影、動画制作等を行っている。
池田、徳島、鳴門にオフィスを構えており、東京オフィスはコロナ感染症拡大に伴い閉めている。仕事は県内が6割で東京都内が4割という状況である。
・講師プロフィールを紹介。
パソコンが得意で、中学生でブラインドタッチができた。前職でWebデザインの担当をしていたことから、24歳の時に現在の会社へ就職する。
・Webサイトの制作は企業にとって非常に重要となっている。企業がどうやって人材にきてもらうかという時に、ホームページの役割が大きい。
また、Webシステム開発として、インターネット上で販売するサイトや、求人のサイトの制作を行っている。
・徳島県の人口、三好市の人口は減ってきている。県では10年前から7万人。
三好市では5千人程減っている。人手不足になっており、AIで代替できるのもあるが、AIでは覚束ないことが多くある。皆さんは、企業にとって非常に価値が高い存在である。
・㈲データプロでは、例えば、ディレクターは、お客さんからの依頼に対し、企画する、作業する、提案するということを行う。
・求職者は、ハローワークなどで興味がある企業を見つけたら、その企業を知るために必ずホームページを見る。だからこそ企業は、求職者に自社の魅力をしっかりと伝えるための「ブランディング」が重要である。
・自社が求める人材
「積極性」が最も求められる。能動的に動ける人、持続性のある人を求めている。調べたり聞いたりすることができる人。先輩に聞く、誰かに相談できるというのが大事である。
仕事の内容や会社を好きな人材を求めている。皆さんには好きになれる仕事を見つけて貰いたい。勉強も部活も精一杯やって、いろんな経験をしてほしい。ポケモンカードが好きだが、ポケモンカードの話で他の経営者と仲良くなれる場合もある。もしかしたらそこから事業に繋がるかもしれない。
Qデータプロのホームページを見た。すばらしいホームページを作成するにあたって、苦労したこと難しかったことはどういうとこか。
Aお客さんのホームページを作成していると、自社サイトの作成はどうしても後回しになる。自社のスキルが上がってくると、ダサい内容ではあかんとなってくる。約1年かけて作成した。
Q高校卒で入社することは可能か。
A大学、専門学校を卒業しても、会社に入ってから学んで貰わないといけない。
高校卒で過去に2人入ってきた人はいる。基本的なパソコンソフトの操作ができることは必要。
14:25~15:15
講師:(株)スバル設計 代表取締役 藤川 隆幸 氏
講演内容
・会社の紹介。
1級建築設計事務所。主に建築の設計監理を行っている。32名の社員。
・講師のプロフィールを紹介。
中学校の図面を書く授業の時にうまいと言われたことがきっかけで、貞光工業高校に建築科が創設された時の一期生として入学。建設会社に就職後、10年間頑張り、設計事務所を始める。
仕事が好きだったからやってこられた。
お客さんから依頼され、プランを立てるとき、間取りを考えああしたい、こうしたいというときが楽しい。
・起業に繋がった3つの要因は次の三つ。
①学生時代に上級生からイジメを受けて悔しい思いをした。
②大学に行って勉強したかったが、経済的な理由で行けなかった。
③大手建設会社に就職できなかった。
・企業として必要な人材について
世界規模の会社となると、ものすごく高い能力を求められる。大手企業は大学卒業で無いと難しい。県内企業に就職したが好きこそものの上手なりという言葉があるように、好きになることが一番大事。人間関係も一緒である。
20歳代から40歳代は仕事を覚え、仕事をこなす。50歳代は部下を育て上司を支える。60歳を過ぎると、自分が前に出るのでなく、人を押し上げてあげる。
「人の話を聞いて、その意味を正しく理解する力」これができれば、大概のことはできる。
・社会人として
皆さんは来年選挙権が得られる。投票を義務と考え、人の話をちゃんと聞いて理解し、自由で公平な社会を創っていって欲しい。そのためには、勉強もし、努力も必要である。この国は、働くことが資源である。
一人のものが強く発信したり、ネット世論のように数が多いだけで正しいという訳ではない。
戦争で焼け野原になった国だが、地方という根があったから食料や人材を供給できた。その根を枯れささないよう、また、地震、疫病、戦争という危機を回避できるよう、地方で、田舎の木の根を守り支えていく人というのも必要な人材である。
・これまでの経験から参考にしてほしいこと
①逃げたら追いかけられる。②いじめたらそのツケは自分に返ってくる。③恵みをみんなにほどこせば自分や家族に返ってくる。