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お知らせ

活動報告 2023.02.24

徳島県立池田高等学校定時制で、出前授業を実施しました

池田高等学校定時制出前授業結果

日時:令和5年2月3日(金) 

場所: 池田高等学校 定時制読書室

テーマ:人生を豊かにするために大切なこと(人生100年時代をみすえて等)」

講師:17:30~18:10 山口製材(株) 代表取締役社長 山口 英明 氏

   18:10~18:50  (医)村山内科 院長 村山 善紀 氏

                  管理栄養士 美馬 勇佑 氏

参加者:生徒1~3年生10人 教諭8人

    事務局 阿波池田商工会議所:坂本専務理事

    合計  19人

 

17:30~18:10 山口製材(株) 代表取締役社長 山口 英明 氏

講演内容

・会社の紹介

 国産の杉、樹齢50年程の木材を製材し、床材、壁材等の木材住宅部材を製造し、西日本一帯に製品を送っている。50年前に植えられた木を切り、切った後に植林されることによって、その植えた木がCo2を吸収する。住宅部材となった製品はCo2が住宅の寿命の間固定化される。Co2を削減し環境にやさしいものである。

・製材の仕事の流れは、木取り、板取り、乾燥機に入れる桟入れ、バイオマスボイラーの蒸気での乾燥、節床材や壁材の場合は節埋めしフローリング加工等を行う。加工した後に行う選別仕分作業は人でないとできない。木材は同じものがないので、多くは機械化されているが、仕分けは人間の判断が欠かせない。

(会社紹介動画)

・講師のプロフィール紹介

 機械いじりが好きで、技術的な仕事がしたく、ボイラーの会社に就くが研究開発の仕事を行うようになり、知らないでは社会では通用しないので、一生懸命勉強をした。教えて貰うより自分で勉強した方が早い。仕事が好きだったから一生懸命仕事をした。

・30年前、木材の業界に入った頃は、人海戦術で体力勝負、感覚で仕事を行っているように感じた。それを数字に置き換えることが必要と考えた。

まず、木を好きになろうと木材に関する本を読んで勉強し、木材をとても好きになった。勉強して吸収すれば何でもできるようになる。

・人生を豊かにするために、始めた仕事を好きになる努力が大事。そして若いうちはいろいろ経験したらよい。

嫌々するんだったらやらない方がまし。好きになる努力をする。仕事を好きになることによって、仕事が楽しくなる。表情も良くなる。全てが良くなってくる。

新型コロナ感染症で社会は大変なことになっているが、ずっと悪いことは続かない。次はいいことがある。何事に対しても、諦めず、そのことを好きになる努力をすること。時間がかかってもやり通すという気持ちをもってやっていけば物事は楽しくできる。

Q50~60年で木を伐採する理由は。

A50年くらいまでは木の成長は速いが、それを過ぎると成長は遅くなる。二酸化炭素の吸収も少なくなる。大きすぎると加工しにくい。丁度いいのがこの頃。

Q輸入材が多いように聞くが状況は。

A国産材は安定供給の課題があり、また、以前の国産材は生なので住宅に使うと狂うと言われていたが、今は乾燥させているので狂わなくなった。輸入材は安い、安定供給ができるということで増えたが、現状は国産材が55%程の流通量でないか。

Q一人前の社員になるには、どのくらいの期間必要か。

A10年位でだいたいの仕事はできるようになる。木材の仕事は奥が深いので、ずっと勉強している。

18:10~18:50  (医)村山内科 院長 村山 善紀 氏

           管理栄養士 美馬 勇佑 氏

講演内容

院長 村山善紀氏から

村山内科の紹介

三好市は高齢化の進む地域であり、医療の必要な人、認知症の人、介護の必要な人が増加している。当院はかかりつけ医として、「患者さんが住み慣れた地で安心して自立した生活が送れる」を理念に、安心して暮らせる地域づくりを診療所として取り組んでいる。

村山内科の取り組み

外来診療、健診、生活指導等の他、通院が困難な患者さんには訪問診療を行う。自宅で最期まで生活したい方には在宅で点滴や処置もする。在宅療養で大切なことは環境を整えること。ベッドの周りや居室を整えると患者さんも動きやすくなり、暖房を適切に使用すると血圧も落ち着く。家族が疲れると在宅生活の継続は難しい。デイサービスやショートステイを利用すると家族の介護負担の軽減にもなり、一人暮らしの患者さんも安心して自宅で生活できる。

介護医療院では、生活リハビリテーションや食支援、口腔ケアなど行い、自分らしく暮らしていけるよう生活に寄り添っていく。

これまでの医療は病気を治す医療、これからの医療は治し支える医療である。

患者さんに対しては、多職種連携の取り組みが大事で、患者さんの考えをみんなで共有し、その人らしい人生を送れるように支えていく。

当院ではICTを活用し、コロナ禍でも利用者さんが家族とオンラインで面会できるようにし、電子カルテの使用やマイナカードでの資格確認、あわ西部ネットを使った病診連携、zoom会議など、以前より仕事が円滑に出来るようになった。 

人生100年時代をみすえて

これからの人工知能の時代に、医療介護の仕事は残っていく仕事と言われている。人生100年時代に素敵な人生を送るためには、学校へ行って勉強し資格を取って働く、仕事をしながら資格をとるというのもある。資格を若い時にとっておけば、年をとってからもその資格を活かして働ける。定年で終わりではなく、元気で80歳でも働いている人もいる。

働くうえで大切なことは、良好な人間関係だと思う。事前に職場を見学したり、ホームページや紹介動画を見て職場の雰囲気を感じてもいい。

10年後の自分を想像してみよう、そして、そのために今何をするべきかを考えてみよう。

管理栄養士 美馬 勇佑 氏から

・外来患者さんの栄養指導や、介護医療院、デイサービス等の利用者さんの食事について検討を行っている。(村山内科の求人サイト動画の紹介)

・最初に就職した所は、軽い気持ちで入社したが、管理栄養士はこんな仕事と自分が思っているのとの差もあって続かなく辞めた。

学校では就職したら3年は続けなさいと言われていたが、環境が合わなければ辞めていいと思う。転職活動は苦労したが、心とか体が壊れてしまってからでは遅い。いい経験だったと思っている。

・医)村山内科は、10年15年と長く働いている人が多い職場であるということから、いい職場であるというのが分かってもらえると思う。

Q:昔は病気を治すところまでだったと思うが、今は介護等いろいろな事業に取り組まれている。それを始めた時はどいう想いからか。

A:高齢の人が増えてくると病気だけ診るのでは対応できなくなった。最後までみるには介護等が必要との思いからである。

Q:介護というと親族以外の他人のお世話する仕事であるが、何をモチベーションで行えるのであろうか。

A:作業としての介護ではその人は長続きしない。患者さんをよく見ると、それぞれ特徴があったりする。徘徊する人もその人にとっては意味のある行動である。

患者さんをよく見てるとその人が好きになる。そうすると仕事が楽しくなる。

介護を抜きにして医療は考えられない時代となっている。

 

 

 

 

 

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