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お知らせ

活動報告 2021.07.16

徳島県立池田支援学校で出前授業を実施しました

「みよし地域しごと対策協議会」が主催する出前授業を次の通り実施しましたので、ご報告します。

 1.日 時  令和3年7月9日(金) 
10:50~11:20  講義:(株)みかも 様    
11:30~12:00  講義:(社福)池田博愛会 様
※質疑応答含む

2.場 所  徳島県立池田支援学校 音楽室

3.講 師
①(株)みかも 代表取締役 金村盟氏
②(社福)池田博愛会  法人本部事務局 副部長 岡千賀子氏
障がい者支援施設箸蔵山荘 課長 木村公明氏 
児童発達支援センターすぎのこ 滝上和希氏
障がい者支援施設箸蔵山荘 山下朋晃氏
特別養護老人ホーム長生園 阿佐祐典氏
特別養護老人ホーム永楽荘 大西敏之氏
特別養護老人ホーム永楽荘 藤村美穂氏

4.参加者
中学2年生6名・中学3年生6名  計12名

5.内 容

講義①:(株)みかも 代表取締役 金村盟氏
講義テーマ:働くってどんなこと?

・私には「もっと田舎をカラフルにしたい」という夢がある。田舎を楽しく明るく、そして仕事を通じて地域に貢献したいというのが私の夢。しかし、働き出した最初は夢がなかった。

・仕事はガソリンスタンドをしているが、最初はこの仕事がすごく嫌だった。なぜなら、最初は東京でスーツ着て海外に出張に行くような、そんな仕事がしたかった。ガソリンスタンドという仕事は自分のしたかった仕事ではなかったから。

しかし、ガソリンを入れたり、車を綺麗にしたりするこの仕事の中で、お客様に「ありがとう」と言ってもらえることが凄くうれしかった。そこから、人に喜んでもらえることをやっていこうと思った。どうやって人に喜んでもらえるかと考えながらやっていくと、今の仕事がどんどん好きになっていった。

・もしかしたら、皆さんも自分がやりたい仕事に就けないことがあるかもしれない。

しかし、どんな仕事においても「誰かが喜ぶことを考える」ことで、その仕事がどんどん好きになっていくと思う。これは私の経験。そうして頑張った先に、みんなの夢が生まれてくるのではないかと思う。

働き出したときに、今日の話を少しでも覚えていてくれたらうれしい。

▼出前授業風景

【質疑応答】
Q1. 仕事の中で大変なことは?
A1. ガソリンスタンドは外の仕事。そのため、夏は暑く冬は寒いことが大変なところ。

Q2. 仕事していて難しいと思ったことは?
A2. 結構ある。例えば、車の整備など専門的なことは難しいなと感じる。しかし、出来るようになった時にその分喜びが生まれる。難しいな、大変だなと思ったときに少し頑張れたなら、その分やって良かったと思える結果につながるかもしれない。

Q3. 仕事で印象に残っていることは?
A3. お客様が「ありがとう」と言ってくれたことは、すごく覚えている。喜んでくれるのがすごくうれしい。

講義②(前半):(社福)池田博愛会 障がい者支援施設箸蔵山荘 課長 木村 公明氏
講義テーマ:社会人(働く人)として必要なこと

・まずは健康が第一。健康管理をし、働く体力づくり・持続力をつけることが大事。今でいえば、毎日遅刻をせず学校に通う、そういった毎日のリズムを崩さないこと。

・次に衣食住。身だしなみをきちんと整え、しっかりご飯を食べて、ぐっすり眠れる安心した環境を作ることは、とても大切。そうした安心した環境を作るために大事なのは、相談できる人をつくること。困ったら周りの人に助けを求めること。

・毎日お風呂に入ることも大事。私は、障がいを持つ人の就労支援を10年ほどやってきたが、中には1か月お風呂に入れなかった人もいた。経済的な理由などはあったが、その人は仕事が無くなってしまった。

・働けばお金がもらえるが、その分お金の管理も大事になってくる。お小遣いをもらったら、自分の中で考えながらお金を使うこと。

・働く上では、これらの力を身に着け、「生活の基盤を築いていくこと」が大事になってくる。しかし、これだけで仕事ができるかといえば、そうではない。しっかり働いたら、その分しっかり遊ぶことも大切。休日にしっかり遊んで、仕事に向けてゆっくり体を休めることで、仕事も楽しくできるし、人生も豊かになっていく。

▼出前授業風景

【質疑応答】
Q1. どんな仕事をしている?
A1. 障がいを持った方が箸蔵山荘に通ってきてくれる。私の仕事は、その方をただ支援するということではなく、一緒に作業を行い、その人の気持ちに寄り添いながら、泣いて笑って楽しむのが私の仕事だと思っている。

Q2. 障がい者の中には、言葉が通じない人もいると思うが、どのようにしているのか?
A2. 言葉では伝わらない人もたくさんいる。そのため、日々どうしたら伝わるか考えている。例えば、カードを使ったり、手話を用いたり、体の動きで言葉を表すといった形でコミュニケーションを図っている。

 

講義②(後半):法人本部事務局 副部長 岡千賀子氏 他5名
※5つのグループに分かれて、個別に話を聞き、質疑応答を行った。

・やりがいを見つけることが大事。やりがいがあることで頑張れる。どんな仕事でも、自分なりにやりがいを見つけて、楽しみをもって仕事に励んでほしい。

・生活を支援する仕事。自宅で生活しているような安心できる生活を提供している。仕事の中で、自分を必要としてくれている言葉や感謝の言葉を直接貰えた時に、やりがいと喜びを感じる。

・具体的な目標をもってほしい。目標があるから頑張れる。働く上で大事なのは、素直な気持ち、学ぼうとする姿勢、挨拶、しっかり気持ちを伝えること。

Q1.仕事で難しいことは?
A1.自分で動けない人を車いすに乗せたり、体を使うこと。どのように力を使えばよいかの知識が必要で、実際にやると難しい。知識や情報をたくさん吸収していってほしい。

Q2.特に仕事で気を付けていることは?
A2.体調管理。急に休んだら利用者の方に迷惑がかかる。しっかり寝て、食べることが大事。

Q3.印象に残っていることは?
A3.利用者の方がリハビリなどを通して、出来ることが増えた時は自分も嬉しく、印象に残っている。

▼グループトーク風景

  • 阿波池田商工会議所
  • 三好市商工会
  • 東みよし町商工会
  • 三好市
  • 東みよし町