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お知らせ

活動報告 2021.03.29

先進事業所(西精工(株)様)視察に行ってきました!

みよし地域しごと対策協議会では令和3年3月12日(金)、徳島市南矢三町の西精工株式会社様(以下「西精工」という)に視察に行ってきました。西精工は、経営理念の浸透、朝礼等による相互理解、大家族主義などに裏付けられた働きやすい職場づくりの取り組みが各方面から高く評価されている、先進事業所です。

当日は、早朝から西社長様はじめ社員の皆さまの温かい歓迎を受けて、非常に充実した視察研修を実施できました。社員の皆さまの活気にあふれ、礼儀正しさに感銘を受ける朝礼を見学し、西社長様の熱い思いと覚悟のつまったご講演も深く心に残りました。改めて心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

概要は次のとおりです。 

〇参加者:阿波池田商工会議所丸浦会頭、東みよし町商工会増田会長ほか 計13名

〇内容:

1 会社概要説明(西 泰宏社長様)

 ・西精工は高品質のナットやパーツを専門に製造。20年前はベアリングが主要製品。その後電化製品の部品に替わり、更に自動車メーカーの取引が8~9割になった。価格競争、海外依存にならないように主要製品を変えた。

・社員の主体性が大事。自分の仕事は社員や地域の潜在能力を引き出して活躍してもらうこと、お客様や地域のために貢献してもらうこと。他者への貢献が最も幸福を感じる。

・西精工の朝礼は1時間かける。キーワードは「対話」。どう思うか、どうしてそう思ったか、じゃあやってみよう、と会話のキャッチボールをすることで、納得性が生まれる。

・入社したての暗い雰囲気の社員が徐々に変わっていく。目覚めていく。朝礼でしっかり発言できるようになる。人は変われる。対話して分かりあう、互いを知る。言いたいことを言えるようになるのが目的。

・長い目でみると、朝礼で生産性が高まる。互いを尊敬したら生産性が上がる。信頼しているからトライしやすい。一見無駄のようでも必要。

2 朝礼見学
(1)朝礼のあらまし
・全社員が各職場で十数人ずつのグループを作り(輪になる)、それぞれに実施
・創業の精神、経営理念、行動指針などを全員で(大きな声で)唱和
・実践状況などを1人が発表し、それに対して朝礼時のリーダーが質問
・本日のフィロソフィを唱和 4人の小グループに分化して対話を行う
・元の全員の輪に戻って、各小グループごとに対話内容を発表

(2)見学しての感想
・各社員の態度が真摯、活気がある、笑顔、一言で言って楽しそう。
・発言者に対して大きな拍手(3拍程度のおざなりなものではなく、心からの拍手)
・発言する人の方を全員が体を向ける。礼儀正しい。

3 社長講話(西社長様)
・様々な表彰を受賞したが、重要なものの1つが「ホワイト企業大賞」。お客様に対する貢献など、やればやるほど楽しくなるのが仕事。単純に時間を制約されると成果の出る仕事は難しい。今の働き方改革の時間内で成果を出せ、というのは逆に残酷。

・出前授業で中学生に仕事のイメージを尋ねたら「苦しい、しんどい、我慢」一方、当社社員に同じ質問すると、答えは「わくわく、楽しい、貢献、やりがい、成長」これが「ホワイト」だ。残業が少ないということだけがホワイトではない。「働き方改革」ではなく、「働き甲斐改革」でないといけない。

・実践を振り返り未来を描くことが重要。ありたい姿、ビジョンを持つことの大切さ。練りに練ったものができると、それが「今日、会社に行く理由」になる。

・東京で17年暮らした後、徳島に帰郷。その時の会社の雰囲気は暗かった。挨拶しても返事が返ってこない。自社の製品が床に落ちている、など。現状を突き付けられて、会社を変えようと思った。「良い会社にしていこう」

・試行錯誤の中で稲盛和夫氏(京セラ創業者)に出会い、盛和塾へ入塾した。稲盛氏は「会社は社員の幸せのためにある」と言う。そこで気づいた。当時の社是はそこにふれてはいなかった。「〇〇すべき」だけ。ちがう、社員の幸せへ向かうべきだ。

・H18年に1年かけて経営理念を作った。「ものづくりを通じて、みんなが物心ともに豊かになり人々の幸福・社会の発展に貢献すること」「社員の皆さんの幸せが私(経営者)のしあわせ 仕事で豊かになりましょう」「月曜に仕事に行く。それがワクワクするようになりましょう」

・会社が居場所になる。家族のように気持ちに寄り添う。心理的安全性が確保され、生産性高まる。

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