次のとおり出前授業を実施しました。
徳島県立池田高等学校辻校出前授業結果
日時:令和5年1月20日(金)
場所: 池田高等学校辻校 多目的室
テーマ:「企業にとって必要な人材とは」
講師: 13:10~14:00 ㈱山全 SDGs推進室長 猪森 淳 氏
14:10~15:00 (社福)健祥会シェーンブルン
ゼネラルマネージャー 新田 稔 氏
介護福祉士 泉 あかね 氏
作業療法士 森藤 拓也 氏
参加者:生徒 2年生41人 教諭4人
事務局 阿波池田商工会議所:坂本専務理事
合計 46人
講演内容
㈱山全 SDGs推進室長 猪森 淳 氏
・㈱山全の紹介
建設業は肉体労働のイメージがあるが、技術開発が進み、多くのことが機械化されている。建設工事は人々の命や生活を守る仕事である。事業の内容としては災害現場などの山に携わる仕事が多い。工事は自然環境を守りながら行っている。
「ピカコン」というコンクリート工事に使われる商品開発も行っている。
工事現場で弊害になる伐採した杉の木を再利用してログハウスを製造したり、工事現場単位でカーボン・オフセットを行うなど、自然環境に優しい取り組みを進めている。
・講師プロフィールを紹介。
高校野球で甲子園出場の経験。金融機関から転職し㈱山全に就職した。
災害復旧工事等、住民の生活を守る仕事は人のためになる、やりがいのある仕事である。
・必要な人材について
就職しても辞める人が多いようである。怒られたと言ってすぐ辞める人もいる。これまで怒られたりすることがなかった人にとって、強く注意されると、怒られたと思ってしまうかもしれないが、現場では危険なことにつながる可能性のある作業もあって、その人のためを思って強く注意することもあることを理解してもらいたい。建設業に限った事で無く、どの業種でも同じである。
入社して2年間はまず仕事を覚えるのが仕事。
先輩に質問することも、指導を受けることも仕事である。
就職前には、いろんな企業、業種について候補を考えておくといい。
学生の時にいろんな経験をすることが大事。遊び心は、仕事にも繋がる。
会社としては、新たな考えを求めている。様々な案は、いろんな経験をした人から出てくる。それが将来に繋がっていくと考える。
講演内容
(社福)健祥会シェーンブルン ゼネラルマネージャー 新田 稔 氏
介護福祉士 泉 あかね 氏
作業療法士 森藤 拓也 氏
・(社福)健祥会グループの紹介
県内はもとより、東京、京都、大阪、四国内等66拠点、180を超える事業所がある。高齢者・障がい者福祉から、医療、教育・保育、人財育成まで、4社会福祉法人、1医療法人が幅広く事業展開している。女性も多く活躍し、若手の管理職も多い。
・作業療法士の仕事の紹介
リハビリの仕事は様々な分野で行われている。時には心理学を取り入れて行う場面もある。心と体の専門家として、生まれつき障がいのある人、病気や事故で障がいを負った人、高齢のために身体や精神の機能が衰えた人、寝たきりや認知症の人など、乳児からお年寄りまで広範囲にわたりリハビリテーションを行っている。
・必要な人財について
日本は高齢者が増えており、介護職等の人材が足りない状況にある。大変そうなイメージがあるが、介護ロボット・ICTの導入などにより、介護現場も少しずつ変わってきている。
人材としては、介護や福祉の知識がなくとも「人」が好き、「人」と話すのが好きというだけでも十分である。介護の仕事は、社会がどんなに変わろうと、絶対になくなることのない必要不可欠な仕事である。キャリア形成やスキルアップを目指す人に来ていただきたい。