池田高等学校三好校出前授業実施結果
日時:令和6年1月26日(金)
場所: 池田高等学校三好校 セミナーハウス 大研修室
テーマ:「企業として必要な人材」若しくは「高校時代に身に付けておいて欲しいこと」
講師:13:25~14:05 (有)久保衛生 代表取締役 久保 真人 氏
14:25~15:15 (社福)健祥会 シェーンブルン
作業療法士 森藤 拓也 氏、介護福祉士 泉 あかね 氏
参加者:生徒 2年生23人 教諭4人
事務局 阿波池田商工会議所:坂本専務理事
合計 28人
講演概要
講師:(有)久保衛生 代表取締役 久保 真人 氏
・企業として必要な人材について
企業は人・物・金・情報という資源を使って事業を行い社会が必要とするものを
提供する、利益追求の組織である。新規卒業生を採用するのは、育成し社会の役
に立ってもらうため。一から育てて自分たちの財産にしたいと考えている。人材
では無く人財である。
企業は採用にあたって何を重視するかというと、コミュニケーション能力、積極
性、柔軟性、緻密性等色々あるが、一番はコミュニケーション能力である。ある
実験では、工場のいろんな環境を良くしてみたが、一番生産能力向上に効果があ
ったのは職場の人間関係を良くしたことであった言われている。
コミュニケーション能力を高めるには、誰とでも友達になろうと気楽に話すこ
とから取り組んでみるといい。
・仕事をする上で大切なこと
仕事に対し受け身にならない。嫌だなと思わず、積極的に面白いと思える環境に
する。自分に自信がない人は、何かをやり遂げてみる。これは出来るというもの
があると自信となる。
・高校時代に身に付行けて欲しいこと
本を読む習慣を身に付ける。頭に入りやすいものからやってみる。
資格を取ること。何のために取るかを考えて、将来自分がやりたいことに繋がる
資格を取る。資格は将来への投資と考える。
ボランティアに参加する。ボランティア活動は社会問題に繋がっているので、
社会情勢や社会環境のことがわかる。大人と接することで言葉遣いも学ぶこと
ができる。
講師:(社福)健祥会 シェーンブルン
作業療法士 森藤 拓也 氏、介護福祉士 泉 あかね 氏
(森藤 拓也 氏)
・社会福祉法人健祥会グループの紹介。
・介護の仕事について、介護保険制度が2000年に出来てまだ24年であり、若い人が多く働く現場である。女性職員が多い。人口の高齢化が進み2065年には3分の2が高齢者となり、介護の必要性が増す。
介護の仕事に関するイメージは、人の役に立つ仕事であるとかポジティブな意見もあるが、ネガティブな、体力的・精神的にきつい、給料が安い等のイメージがあると思う。しかし、仕事の内容は直接介護する以外にも事務や企画等ある。介護技術も進み、腰を痛めない工夫等されている。給料は他業種に比べ少し安いかもしれないが、上げようとする流れとなっている。
・必要な人材については、人と関わる現場なので、しゃべるのが好き、おじいちゃんおばあちゃんが好き、人の役に立ちたいという人がいいと思う。その気持ちがあれば、人に優しく出来る。
介護現場はこれからIT、ロボットが入り、外国人材も入ってくるので、新しい知識を身に付けることが増え、働き方も変わってくる。新しいことに興味がある人がいい。
(泉 あかね 氏)
・やりがいを感じるのは、例えば、自分でご飯が食べられない人に、チームみんなで話し合って、いろいろ試し一人で食べられるようになる。それを身近で感じ、感謝の言葉を聞けた時など。
・高校時代に身に付けてほしいこと
コミュニケーション力、継続力、忍耐力が社会人になって為になると思う。
社会に出れば、例えば、あいさつが出来る、返事が出来る、相手の話を最後まで聞ける、目上の人に対し敬語が使える、分からないことは遠慮せず質問ができる、と言った基本的な所が必要。片方が一方的に働きかけるだけでは正しいコミュニケーションは成立しない。
継続は力なり、継続が成功の重要な要因である。忍耐力は、大変な状況でも乗り越え得られる力である。高校生の時に、自分はこんなことを頑張ったと言えることを一つでもいいので取り組んでほしい。部活でも勉強でも、その結果が将来壁にぶつかったときに乗り越えられる自信に繋がると思う。